2025年8月3日「⼀⽣モノの技術と、⼈との縁が得られる仕事」
こんにちは。ヘアモードキクチ銀座店でスタイリストをしている砂川です。
この仕事を⽬指すきっかけになったのは、⺟の影響でした。以前、⺟が美容学校に通っていてこともあり、私たち家族の髪をいつも⾃分で切ってくれていました。その姿が当たり前のようで、どこか優しさにあふれていて、私もいつか家族を持ったら、同じようにしてあげたい…そんな想いを、⼦どもの頃からずっと抱いていました。そうした原体験がきっかけとなり、将来はこの道に進もうと決めました。
しかし、実際にこの業界に⼊ってみると、最初は想像以上に厳しく、かなりの苦戦を強いられました。特によく⾔われたのは、「お前、不器⽤だな」という⾔葉です。何をやってもうまくいかない時期が続き、正直、つらい思いをしたのを覚えています。
それでも逃げずに向き合い続けたことで、⾃分なりのやり⽅や姿勢が少しずつ⾒えてきました。
「不器⽤だからこそ、量と質にこだわらなければ通⽤しない」
そう気づいてからは、練習に向き合う時間も意識も⼤きく変わっていきました。今では、不器⽤だったことは決してマイナスではなく、⾃分の伸びしろを知るきっかけだったと感じています。20 代前半のあの時期、「不器⽤だ」と⾔ってくれた周りの⼈たちには、いま思えば感謝しています。きっと、あの⾔葉がなかったら今の⾃分はなかったかもしれません。不器⽤な⾃分でも努⼒を重ねれば道は開ける。そう実感できたことは、⾃分にとって⼤きな収穫でした。仕事の中でつまずいた経験や、⾃分なりに⼯夫を重ねてきた⽇々が少しずつ積み重なり、今の⾃分を作っているように思います。
そうしてこの道を歩んできた中で改めて感じるのは、やはりこの仕事を続けてきて良かったという思いです。技術が⾝につくだけでなく、⼈とのご縁もまた、⼤きな財産になりました。普通に⽣活していたら出会えなかったような⽅々を、担当させていただく機会にも恵まれました。それは決して⾃分ひとりの⼒ではなく、環境やタイミング、そして運にも⽀えられてきたからだと思っています。
そしてその縁が続いていくのも、この仕事の素晴らしさだと⽇々感じています。⼀度担当させていただいたお客様が、何年も通い続けてくださることもありますし、世代を超えてご家族で来てくださる⽅もいます。
こうして⼈と⼈との関係が技術を通してつながっていく〜これは他の仕事ではなかなか得がたい喜びだと感じています。
技術は⼀朝⼀⼣で⾝につくものではありませんが、⼀度⾝につけた技術は⼀⽣モノです。そして、その技術を通して築ける⼈間関係もまた、⼀⽣モノになり得るものです。
これから理容師を⽬指す⽅にとって、不安や迷いもあるかもしれません。でも、誠実に向き合い続ければ、必ずその分だけ返ってきます。努⼒は裏切りませんし、出会いも⼤切にすれば⼀⽣の宝になります。ぜひ、⾃分らしい理容師像を⽬指して、歩んでいってほしいと思います。