こんにちは。ヘアモードキクチ銀座店でスタイリストをしている砂川です。

今回は「理容師の給与ってどんな仕組み？」「頑張れば収⼊も上がるの？」といった疑問に、私⾃⾝の経験からお答えしていきたいと思います。

私が正社員から個⼈事業主に切り替えたのは、⼊社 2 年⽬のときです。今振り返ってみると、あの頃が⼀番つらかったように思います。すべてが⾃⼰責任になるという境界線に⾜を踏み⼊れるということで、かなり不安が⼤きかったですが、今となってはそのときの決断は本当に良かったと感じています。

切り替え後、給料は正社員のときと⽐べて 2〜3 倍に増えました。もちろん毎⽉変動はあります。理容の仕事はサービス業なので、繁忙期と閑散期で差が出るのは当然ですし、売上や指名の数によって⾦額も⼤きく異なります。

ただ、それでも当初はこれほどの給料になるとは思っていませんでした。この業界でこれだけの報酬が得られるのは、なかなかないことだと実感しています。

特に繁忙⽉は顕著で、平⽉と⽐べて 10 万円近く上がることもあります。スタイリストによって状況はさまざまですが、やればやった分だけ返ってくるという仕組みが明確にあることがこのヘアモードキクチの魅⼒だと思っています。

頑張りがそのまま数字になって返ってくる…その実感は⼤きなやりがいになります。とはいえ、簡単に成果が出るわけではありません。最初のうちは休みを減らすこともあれば、繁忙⽉には 2 週間以上連勤したこともありました。正直、何連勤したのか覚えていないくらいです（おすすめはしませんが…）。

それでも、お客様との関係を築くため、⾃分にできる努⼒は惜しみませんでした。少しでも多くのお客様に関わり、指名していただけるよう⼯夫と⾏動を重ねてきました。

とはいえ、最初から指名がたくさん⼊ることはありません。だからこそ、⼀⼈ひとりのお客様に真剣に向き合い、次にまた来ていただけるよう丁寧に施術する。その積み重ねによって信頼が⽣まれ、少しずつ数字にもつながっていきました。

理容師という仕事は、技術職であると同時に、⼈との関わりが⼤きな役割を占めています。そして、頑張った分だけ結果がついてくる、⾮常にシンプルでやりがいのある仕事です。⽢えは通⽤しませんが、その分、⾃分次第でどこまでも可能性を広げられると感じています。

これから理容師を⽬指す⽅や、⾃分の働き⽅に悩んでいる⽅にとって、少しでも参考になる内容であればうれしいです。