2025年7月25日“繊細さ×スピード”で生まれる心地よさ。レディースシェービング
レディースシェービングを担当しているのは、主に⼥性スタッフです。⽇々たくさんの肌に触れながら、技術だけではない“想い”を込めて、お⼀⼈おひとりと向き合っています。
お客様が椅⼦に腰かけ、⽬を閉じた瞬間、施術の空間には静けさとやさしい緊張感が広がります。蒸しタオルのあたたかさにふっと頬の⼒が抜け、呼吸がゆるんでいく…。そんな、静かで穏やかな時間の始まりです。
私たちが⽬指しているのは、「剃られている感覚がないくらいなめらかなシェービング」です。肌にやさしく寄り添うように、カミソリの⾓度や圧のかけ⽅、⼿の動きにまで⼼を配っています。指先に伝わってくるわずかな温度や肌の質感に集中しながら、その⽇のコンディションを⾒極め、最も負担の少ない⽅法で施術を進めていきます。
もちろん「剃る」という作業は⼀瞬⼀瞬の判断の連続ですが、そこに焦りや⼒みはありません。早すぎず、遅すぎず、肌にとってちょうどいいリズムで、刃をすべらせていきます。
レディースシェービングは、単に産⽑を取り除くだけのものではないと考えています。肌を整えることはもちろんですが、それ以上に「⼼がほっとゆるむ時間」をお届けしたいと願っています。
短い施術時間の中では、お客様に深くリラックスしていただけるよう空間づくりにもこだわっています。明るすぎない照明、ほどよい距離感の会話、リラックスできる BGM、蒸しタオルの温度、シェービングクリームの感触…そのすべてが、やさしさにつながるように丁寧に整えています。
忙しい毎⽇のなかで、ほんのひととき⽴ち⽌まって深呼吸できる場所として、「ここに来てよかった」と感じていただける時間をつくることが、私たちの役割であると思っています。
施術が終わると、ゆっくり⽬を開けたお客様が「もう終わったんですか?」と驚かれることがあります。その表情には、⼼地よい余韻と、ほんの少し名残惜しさが混ざっていて、こちらまでうれしくなります。施術中に思わずうとうとしてしまうほど、安⼼して過ごしていただけたなら、それだけでうれしく、私たちも穏やかな気持ちになります。
ところで、お顔のかたちや肌質、⽑の流れは⼈それぞれ異なります。ただ、丁寧に触れられることの⼼地よさは、どんな⽅にもきちんと伝わっていると感じています。
だからこそ、その⽇の肌の状態に合わせて、刃の当て⽅や順番をほんのわずかに変えるよう⼼がけています。そうした⼀つひとつの積み重ねが、仕上がりだけでなく、気持ちの⾯でも「来てよかった」と思っていただける時間につながっていくのだと思っています。
技術はもちろん⼤切ですが、それと同じくらい、気持ちを込めて向き合うことも⼤切にしています。たとえ短い時間でも、まっすぐに寄り添えば、何かが静かに伝わると信じています。
お疲れの⽇も、⼤切な⽇の前⽇も、気分を少し整えたいときも。どんなきっかけであっても、お越しいただいた時間が⼼に残るひとときとなれば、それが私たちにとって何よりの喜びにほかなりません。